日本人と外国人にとって桜はどんな存在?

皆さんは日本の国花をご存知でしょうか?
それは桜と菊です。
国花とは国民に最も愛され、国の象徴として選ばれた花のことであり、その国の歴史や文化、自然などを表現したり、国民の愛国心を高める役割があります。
今月の『Jimmy’s Column』はそんな桜についてのお話です。

日本人にとってのサクラとは?

日本の春の風物詩といえばお花見です。
毎年たくさんの人が咲き誇る桜を楽しみにしていますが、この文化はいつから始まったのでしょうか?
日本には古くから野生種の桜が存在し、春になると一斉に花を咲かせ春の訪れを知らせるとともに、日本人の目を楽しませてきました。ヤマザクラ・エドヒガン・オオシマザクラが野生種を代表する3種であり、中でもヤマザクラは日本人にとって身近な存在でした。江戸時代まで花見といえばヤマザクラがその対象だったのです。
鑑賞意識が高まった平安時代には「古今和歌集」で春の花の象徴として桜が詠まれました。桜を愛でる文化が生まれたのはこの時代からだろうと推測されています。
桜の代名詞とも言えるソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラによる種間交雑により生まれた栽培品種です。
ソメイヨシノの接ぎ木苗は成長が早く、他の桜は苗木から花が咲くまで10年ほどかかるところ、ソメイヨシノはわずか2年で花を咲かせることもあります。また、大きく美しい花が多くつくため各地へ広く広がったとされています。
ソメイヨシノのはじめの1本がどのように生まれたのかはわかりませんが、そのクローンである個体が明治以降に全国で植樹された結果、今私たちの目を楽しませてくれているのです。

海外のサクラの起源は日本!?

さて海外にも桜はあるのでしょうか
桜は主に北半球の温帯に広く分布していますが、日本の桜のように花の美しい種類が自生している地域はほとんどありません。そのため日本から多くの国に桜が贈られました。特に有名なのは1912年、アメリカ合衆国のワシントンD.C.に贈られた約3,000本の桜です。毎年ポトマック河岬では「National Cherry Blossom Festival」が開催され、多くの人々が桜の花を鑑賞しています。
ドイツでは1866年に博物学者フィリップ・フランツ・フォン・シーボルトが日本から「ホクサイ」と呼ばれる品種を持ち出したことがドイツの桜の歴史の始まりとされています。
その後1977年から3年間「日本花の会」と呼ばれる花と緑の名所を作る団体がハンブルグに5,000本の苗木を贈呈したり、ベルリンの壁崩壊後に6,000本の桜の木を贈呈しました。
他にもカナダやスウェーデン、ウズベキスタン、カザフスタンなど多くの国に桜を贈呈し、世界中に春の訪れを知らせ、世界中の人々に愛される花となったのです。こうして今でも世界各地で桜が見れるのはとっても誇らしいことですね!